About

食べ歩きをするほどチョコレートが大好きな夫。
アレルギーでチョコレートを食べられなかった妻。
そんな凸凹な夫婦は考えました。

「僕たちにとって最高のチョコレートってどんなだろう?」

製法をいちから勉強したり。カカオ農園を訪問したり。
たくさんの失敗作を経てたどり着いた答えが、
カカオと砂糖だけでつくるチョコレートです。

アレルギーがある人も、ヴィーガンの人も、安心。
もちろんチョコレート好きの人もおいしく食べられる。
カカオ感を大切にしたフルーティな味わいが自慢です。

“僕たちのチョコレート”が、
あなたにとってもお気に入りになればうれしいです。

KAISEI chocolate laboratory

会社概要

運営会社合同会社M&R(エムアンドアール)
工房〒258-0026 神奈川県足柄上郡開成町延沢1308-1

Mission

カカオ農家への支援が必要とされている状態にこそ、問題がある

近年、チョコレートメーカーが取り組むカカオ農家への支援やプロジェクトが話題になる一方で、カカオ農家を取り巻く貧困状況(例えば、カカオの栽培に関わる児童労働者数やカカオ農家の平均年収の低さなど)はさほど変わらず、依然としてカカオ農家の困難な状況は続いています。いつまでたっても「支援」が不要にならないという現実は、「支援」では届かない根本的な部分に課題があるからだと考えました。

KAISEI chocolate laboratory の取り組み

では、私たちに何ができるか?考えて出した答えは、支援や特別な仕組みがなくても、カカオ農家が不安なく生活できる価格で買い取るという、すごくシンプルなものでした。そしてそれは、当たり前のことです。
一般的にカカオの国際価格はロンドンやニューヨークの先物市場で決まり、そこには生産にかかるコストすら反映されることはありません。

私たちを含め、カカオ業界がやるべきことは、支援ではなく、そもそも相手が困るような安すぎる価格での取引を辞めること。それを続けている限り、チョコレートメーカーはもちろん、何も知らない消費者も、カカオの農家を苦しめることに加担してしまっているのです。

私たちが扱うカカオ豆は、カカオ農家との直接取引にこだわり、価格決定の主導権を農家さんに委ね「この値段だったら喜んで売りますよ」と言ってくれる、いわば言い値で買い取っています。現在、台湾、ベトナム、タイのカカオ農家と直接取引を行い、さらにフィリピンの農園とも話を進めています。

アジアのカカオ農園は、カカオ産地の中では日本から近く、直接足を運び農園を見ることも、生産者と会って話すことも容易な地域です。さらに、食や文化など、日本人と感覚が近いこともあり、求めているカカオ・チョコレートのイメージを掴んでもらいやすく、おいしさが分かり合えます。直接、農園のある町や村を訪れるため、その地域の物価や農家の暮らしを知ることができ、取引しているカカオの価格が現地でどれくらいの価値があるものかどうか、肌感覚で確かめることもできます。

また、カカオ農家を決める時に一番大切にしていることは、その人達がチョコレート好きで、カカオ栽培を楽しんでいること。また、児童労働を行わないことはもちろん、栽培方法についてもそれぞれの農園が無農薬やオーガニックに取り組み、農園の周りの環境などへも配慮するなど、カカオや環境を大事に扱っていることも重要です。

「生産者の顔が分かる」を越えて、人としてつながり、重要なパートナーとして一緒にチョコレートを作っています。

おいしさがすべての決め手となる

私たちのチョコレートは、カカオ豆と砂糖だけで作られています。
台湾産のカカオ豆で作るチョコレートはポリフェノールが多めでまるでブドウみたいな味、タイ産は青りんごみたいにちょっと酸味が強くてさっぱり…など、カカオ豆の個性を感じ取ることができます。食べる人の好みはもちろん、同じ人でも体調や気分によって選ぶ楽しさがあります。

誠実に作られたカカオ豆をそれに見合う価格で仕入れ、シンプルに、安心できる材料だけを使って丹念に仕上げるチョコレート。食べればその価値を感じてもらえるおいしさを目指しています。

カカオとチョコレートの価値を理解し、身体にも環境にも良い、そしてカカオ生産者から消費者まですべての人が幸せでいられる、そんな心地よいチョコレート選びがあたりまえになる。そのスタートが、おいしさだと思うからです。

KAISEI chocolate laboratoryは、カカオ本来の価値を伝えられるチョコレートを追及し続けます。


Member

藤原 隆司 -Fujiwara Takashi-
合同会社M&R代表

生物学者、WEBコンサルタントのキャリアと経て合同会社M&Rを設立。
開成町への移住を期に、もっと身近な人たちへの貢献をしたいと思いチョコレートの事業をスタート。チョコレート好きではあったが、アレルギーや宗教上などの理由からチョコレートを食べることができない人がいることを知ったのをきっかけに、「誰にでも食べられるチョコレート」を作ろうと思い、KAISEI chocolate laboratoryを立ち上げ。その後、チョコレートについて研究をする中でフェアトレードの取り組みや農家への支援が、報道されているほど十分なものでないというカカオ生産の過酷な実情を知る。
そして必要なのは「支援」ではなく、支援が必要のない公正な取引であるということに気づきカカオ生産者から消費者まですべての人が幸せでいられるためにカカオの価値、チョコレートの価値を高める活動を行う。

藤原 悠 -Fujiwara Haruka-
ショコラティエ

神奈川県横浜市出身。文教大学経営情報学科卒業後、IT企業にて10年以上従事。
落花生と大豆のアレルギー持ちで、あまり好きではなかったチョコレート。
自分たちでカカオ豆と砂糖だけのクラフトチョコレートを作って、
安心かつ美味しいと感じ毎日食べるように。
カカオも現地まで行きました。生のカカオを食べて”甘酸っぱいフルーツ!”ってことに感動し、
いつか開成町でカカオを育ててみなさんにカカオのフルーツ感を味わってもらいたいです。
カカオはフルーツとしても本当に魅力的。
チョコレート以外のカカオを使った商品も作っていきたいです。

Ai(ベルシュクル)
商品開発

洋菓子開発10年目のショコラティエ。
製菓専門学校を卒業後、東京のホテルやレストランでパティシエとしてキャリアをスタート。その後フランスの製菓学校で講師勤め、ショコラトリーの名門、ジャン=ポール・エヴァンでも経験を積む。オーストラリアや日本のパティスリーを経て、KAISEI chocolate laboratoryに参画。