2023/02/26

カカオ豆の輸入 成田空港編

先日訪問した台湾のカカオを輸入してみました。
これからもカカオ農家さんとの直接取引を増やしていきたいので、 どんな検査が行われているのかを知りたくて、調べながら自分たちで輸入手続きをやってみました。

ちゃんと検査されて安全にカカオが輸入されてきているということをお伝えすると同時に これからカカオ農家さんと直接取引をしようとしている方の参考になれば嬉しいです。

事前準備

商品と一緒に以下の4つの書類の原本を送ってもらう必要があります。

  • INVOICE(商品の請求書)
  • PACKING/WEIGHT LIST(梱包してある貨物の明細書)
  • Air Waybill(航空貨物運送状)
  • Phytosanitary Certificate for Export(輸出国の合格証明書)

成田空港に荷物が届いたらJALさんから連絡があります。 受け取りに行く日を予約してください。

当日の持ち物

  • 顔写真付きの身分証明書(貨物エリアの検問で使います。)
  • 名刺(会社の在籍証明が上記の書類を受け取るのに必要です。)
  • ❶~❹の書類のコピー(輸送中に紛失するケースもあるみたいなので、事前にPDFで送ってもらって印刷していけば確実。)
  • 食品等輸入届出書 2部印刷(東京検疫所食品監視課のホームページからダウンロードし、記入してハンコを押したもの)
  • カッターナイフ(検査の時、箱はこちらで開ける)
  • ゴミ袋(検査の時に出たゴミは持ち帰り)
  • ガムテープなど(検査後に再度フタをしめるため)
  • 現金多め(関税とJALさんに支払います。)

成田空港貨物エリア検問

身分証明書と車のナンバーを控えられ、入港許可証がもらえます。 検問のすぐ先がJALさんの建物なので、車を停めて①~④の書類を取りに行きます。 貨物エリアは一方通行、逆走したら一発で出禁になり、輸入できなくなるのでご注意を!

JALさんの事務所の受付カウンター

名刺を提出して先に荷物と一緒に送られた❶~❹の書類だけを受け取ります。

厚生労働省食品監視課

JALさんの建物から徒歩5分くらいのところにあります。 ここでまずは食品等輸入届出書を2部提出して、輸入の許可をもらいます。 30分から40分くらいかかるとのことなので、待ってる間に次に進みます。

農林水産省植物防疫所

カカオ豆は植物なので、植物の検査が必要です。 食品監視課の下の階にある植物防疫所に行き、検査の予約をします。 予約ができると、検査のための荷物仮搬送が許可されるので、 荷物を取りにJALさんのところに戻ります。

植物検査

JALさんの荷物受付カウンターに行き荷物を検査所へ運びます。 しかし、この時点ではまだ荷物の受け取りが許可されていないので、JALの方が検査所まで運んでくれました。 植物検査では箱を開け、中身の約10%を取り出し、残留物や害虫などを目視検査します。 検査が終われば、植物防疫の合格書がもらえます。 荷物はJALさんが倉庫に持って帰ってくれます。

厚生労働省食品監視課

検査をしているとちょうど食品監視課から輸入の許可がおりましたので、 許可書を取りに行きます。

税関

植物検査の合格書、輸入許可書の2つが揃ったら、 今度は税関に行き税額を計算してもらいます。

税関検査

申請内容と荷物の内容が合っているのか、輸入禁止のものが無いか税関でも検査があります。 再びJALさんの荷物カウンターに戻り、税関検査場に荷物を運んでもらいます。 税関検査は「犬の検査」「X線」「拭き取り」の3つです。

税関

税関検査に合格したらようやく税額が決定。 カカオ豆は関税率が0%、食品なので軽減税率の消費税だけ支払って納税完了。 納税の領収書がもらえます。

JALさんの荷物カウンター

納税の領収書と許可書を持っていき、JALさんに倉庫の使用料をお支払いして荷物をゲット! 逆走しないように気を付けて出口に向かい、 入港許可証を返却し、成田空港をあとにしました。

張利可可農園のカカオを使った商品

Origin Taiwan

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販売価格:¥540(税込)